日本代表・岡崎慎司選手が所属するイングランドのレスター・シティFCが「プレミアリーグ初優勝」という大偉業を成し遂げる日が目前に近づいています。世界中がレスターの動向に注目していますが、とくにタイでのレスター人気がすごいことになっています。
タイはアジア一プレミアリーグが好きな国
日本然り、アジア各国ではヨーロッパのサッカー4大リーグはとても人気があります。とくにタイをはじめとする東南アジアでの人気は高いようです。
欧州の民間シンクタンクによると、同リーグが収入源とする海外放映権料ではアジアが最も収益力が勝っており、年間約5億ドル(約810億円)をも稼ぎ出すという。アジア地域での最大収入源は「タイ」で、そのあとシンガポール、香港、マレーシアが続き、アジアは同リーグ全体の海外放映権収益の半分近くまでを占めるという。プレミアリーグにとってはアジアのオタクさまさまなのだ。
ちなみに、広告収入などに喘ぐ日本のJリーグの 放映権料収入は約50億円(年間)で、比較することすらはばかれるほど、アジアでのプレミアの収益額は尋常ではない。
引用:http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/46489?page=2
GDPランキング30位のタイが日本や中国・韓国・台湾以上にプレミアリーグにお金を費やしているんですからその人気ぶりが日本の比ではないことは明らかです。
そんなアジア一のプレミアリーグフリークのタイには、マンチェスター・ユナイテッドやリバプールやチェルシーと言った強豪クラブの熱狂的ファンがたくさんいます。しかしそんななかレスター・シティファンの数が現在急激に増えているそうです。
タイ人が経営するレスター・シティFC
タイでのレスター人気の理由は、2015-16シーズンのチームの快進撃だけでなく、レスターのオーナーがタイ人であることも関係しています。
2010年にタイ人実業家ヴィチャイ・スリヴァッダナプラバはレスター・シティの経営権を取得しました。彼はKING POMER(キングパワー)というタイでも最大手の免税店のCEOです。
スリヴァッダナプラバ氏に経営権が渡ってからタイ・バンコクの国際空港にレスターショップができたり、国内でレスターのサッカークリニックや親善試合が開催されたりと、タイでのレスター宣伝活動が地道に行われてきました。
それによりタイ国内のレスターの認知度は上がっていきましたが、当初レスターといえばプレミアリーグ優勝には程遠い弱小クラブだったため、いくらタイと縁のあるクラブチームといえども名門チームを差し置いてまでファンを増やすには至らなかったようです。
タイではレスターのユニフォームが入手困難
しかし今シーズン、レスター・シティは誰もが予想し得なかった大活躍をしていますね。レスターファンのみならず世界のサッカーファンがこの数ヶ月、レスターの試合に胸踊らせているんじゃないでしょうか?
そんななかタイのサッカーファンはレスター祭り状態!
レスター・シティのユニフォームは他の人気クラブチームを差し置いて完売状態で、現在入手困難だそうです。
↓はレスターの試合のパブリックビューイング。今シーズンは満員御礼の大盛り上がりです。
またビッグマッチの日などには、キングパワーの本社の免税店で無料でビールが配られたり、選手の等身大パネルが配置されたりとファンが楽しめるイベントが開催されているそうです。
タイでの岡崎人気は??
タイでの岡崎慎司選手の人気はとても高いようです。サッカーファンのタイ国民にとっては岡崎選手は以前から欧州で活躍するアジア人選手として有名でした。マインツでの2シーズンの活躍もよく知られていたので、レスター加入時にはエースストライカーのバーディー選手よりも人気が高かったそうです(http://www.espnfc.com/より)。
現在はバーディー選手やキーパーのシュマイケル選手の人気が急上昇しているようですが、岡崎選手も変わらず人気選手の一人でしょうし、同じアジア人として応援している人も多いことでしょう。
ということで、タイの熱狂ぶり伝わりましたでしょうか??優勝したらさらにすごいことになりそう!
日本では岡崎選手の活躍に対する扱いの小ささに悲しくなりますが・・・とにかく、レスターが優勝する日を楽しみに待ちたいと思います。
参考:http://www.bbc.com/sport/football/35900042